みなさんこんなこと良くありませんか?
朝会社について1日の仕事を始めようとしたとき、前日に机を片付けずに帰ったため散らかった状態。。。やることはあるけど、先ずは片付けるか・・・と片づけを始める。
そして、片付いてきたのを良いことに、他の場所もついでに片付け始める。
他にも、明日は大事な試験があるのに今すぐやる必要ない
- 棚の片づけを始めてしまう
- テレビを見てしまう
- 漫画を読んでしまう など
誰しもが経験したことありますよね?
かくいう僕も学生時代の試験前に片づけを始めるタイプでした・・・
そして試験で結果が出なかった時は「昨日、机のまわり整理したくなっちゃって~・・・」などと言って、自分自身で選択した行動を言い訳に使い「自己弁明」に走っていませんか。
このようにやるべきことをやめてまで、関係ないことをはじめてしまう行為を「セルフ・ハンディキャッピング」と言います。
「セルフ・ハンディキャッピング」が習慣化してしまうと、いつまで経っても自分が望んでいる姿に等なることはできません。
今日は「セルフ・ハンディキャッピングを克服して言い訳せず生きていく方法」を紹介したいと思います。
- 何かに取り組むと別のことを始めてしまう
- いつも余計なプライドが邪魔をする
- 集中力が持続しない
セルフ・ハンディキャッピングについて理解して、今まで自分を振り返るとこれからどのように行動するべきかが見えれ来ると思いますので、是非最後まで読んでみて下さい。
それでは早速紹介していきたいと思います!
セルフ・ハンディキャッピングとは?
セルフ・ハンディキャッピングは日本語で簡単に言うと「予防線」や「言い訳」にあたります。
自分に必要のないハンディキャップを科すことで、自尊心が守るために出来なかった時の言い訳にします。逆に出来た時は「自分は凄い!」と自分のことを持ち上げれるようにするためです。
当然ですが、これらの行為は完全に非生産的で本来不要なものであるといえます。
セルフ・ハンディキャッピングには次の2つがあります。
- 獲得的セルフ・ハンディキャッピング
- 主張的セルフ・ハンディキャッピング
それぞれについて簡単に説明しておきます。
獲得的セルフ・ハンディキャッピング
1つ目に紹介するのは「獲得的セルフ・ハンディキャッピング」です。
こちらは先ほども紹介した通り、誰しもが通過してきた苦い経験ではないでしょうか?
例としては、大事な試験の前に今しなくても良い
- 漫画を読み漁る
- Youtubeをずーっとみてしまう
- 部屋の片づけを始める など
自分自身でハンディキャップを科す現象のことです。
これらに起因するのは試験で結果が出なかった時に勝手に自分でハンディキャップを科したにも関わらず、あたかも必要条件であった可能ように
「自分は試験勉強をしていたらもっといい結果が出ていた」など「言い訳」し、「自己評価や自尊心を守る」ようにする自己防衛のための行為であるといわれています。
逆にハンディキャップを科したにも関わらず成功した時は、
「自分には大きな問題があったにも関わらず、成果が出せた!」と自己評価を高めることで、自尊心が守られます。
自分が傷つくのが嫌で言い訳してしまうことってあるわよね…
本来の成長を妨げてることは間違いないから、こういうことだと理解しておくと同じような状況でストップをかけれそうだね!
主張的セルフ・ハンディキャッピング
2つ目に紹介するのは「主張的セルフ・ハンディキャッピング」です。
これも本質的には先ほどの「獲得的セルフ・ハンディキャッピング」と変わりませんが、こちらの場合は大事な試験前などに
- 風邪気味で体調が悪かった
- 全く勉強をしなかった
- 苦手科目だから仕方ない など
事前に周囲に自分が試験で結果が出ないのには理由がある!と主張して保険をかけておく行為が「主張的セルフ・ハンディキャッピング」という現象です。
本当に体調が悪い時もあるかもしれないけど、それは言わずとも周囲も理解していることだから主張する必要は無いよね。。。
「セルフ・ハンディキャッピング」には2つの種類があることを紹介しました。
1つは自らの意志で本来の目的や目標からは遠ざかる行動をとってしまう、獲得的セルフ・ハンディキャッピング。
もう1つは自分の現状がいかに不完全であるかを周知する主張的セルフ・ハンディキャッピング。
いずれも自分の成長を止める「負の要素」であることには違いありません。
こういった現象を知っておくだけで、今後は自分が「セルフ・ハンディキャッピングに陥っているかもしれない!」と思った時に歯止めをかけることが出来るように意識することが大切です。
ただ、セルフ・ハンディキャッピングという行動は他にも望ましくない影響を与えることは知っていましたか?
それは「集中力」という点においても言えることなのです。
次の章では「セルフ・ハンディキャッピングに陥ることで集中力が奪われる理由」と「セルフ・ハンディキャッピング陥らない・克服する方法」を紹介したいと思います!
セルフ・ハンディキャッピングに陥ると集中力が奪われる理由
では、なぜセルフ・ハンディキャッピングに陥ることで集中力が奪われるのでしょうか?
それはこちらの【集中力UP】ワーキングメモリを鍛え方・保ち方を理解して仕事で成果を上げる方法!でも紹介した通り、「集中力は選択と決断によって消費されていく」ということに関係しています。
最初の事例で紹介した、大事な試験が明日に迫っているのに、勉強部屋の棚の片づけを始めてしまったときを例にすると、本来は試験勉強以外優先すべきことは無いはずです。
にもかかわらず、片づけを始めてしまう。
この根本的な原因は周囲の環境が「集中するには不向きなほど散らかっている」という事です。
その結果「片付け」という行為を始めてしまうことになります。
片付けいたらスッキリするし、その後からでも巻き返せるんじゃないの?
そこが誰もが陥って自分の行動を正当化してしまう大きな間違いなんだよね。。。
残念なことに「片付け」という行為は、とにかく「選択と決断の連続」です。
理想をいえば、試験勉強が始まる前に環境整備をしておけば問題ないのですが、大体の人は「普段の生活では気にならない」といった感じで放置しているかと思います。
でも長時間机に座って勉強する試験前になると、片付けを始めてしまい・・・
- これは捨てる or 捨てない
- これはここに片付ける or こっちに片付ける
- これにはこんな思い出があるな or じゃああれも出てくるかな? など
片付けに関する一つ一つの行動を分解していくと、本当に「選択と決断の連続」であるという事が明らかになります。
結果、片付けを終えた後、気合を入れて綺麗になった机で勉強を始めようとしても「選択と決断の連続」により、「集中力は完全に消費」され一切勉強に集中できないという状況に追い込まれます。
セルフ・ハンディキャッピングは間接的に集中力を削ぐ大きな要素であるといえます。
確かにしっかりと片付けをした後は体力的には問題ないのに、やけに疲れていると感じることも多いよね。選択と決断の連続で集中力が削がれていることも一因だったんだね。
じゃあ、セルフ・ハンディキャッピングに陥らない・克服する方法は無いの?
凄く当然の方法も含めてだけど「ハード面とソフト面」からアプローチできる、克服方法を次の章で紹介するよ!
セルフ・ハンディキャッピンを克服する方法
セルフ・ハンディキャッピングを克服する方法を紹介したいと思います。
ハード・ソフトそれぞれによる方法がありますが、まずは誰でも実践できるハードによる克服方法を紹介したいと思います。
先ずはハードによる克服方法です。
ハードによる克服方法:とりあえずボックスに全部のものを片付ける
最初に紹介するのは当然かつ1番効果的な方法です。それは・・・
そんなことは分かってるのよ。でも片付けれない人は諦めるしかないの?
大丈夫!僕も片付けられない人だけど、家でも職場でも実践している方法があるから紹介するね!
正論を言えば「家の勉強部屋でも会社の自席でも意識的に常に片付けておくということ!」が一番大事かつ実は1番簡単な方法になります。
でも実際はこまめに片付けるのが苦手な人やある一定期間は実践できても忙しいタイミングで片づけが出来なくなり、自分ルールを破ってしまうなんてことはよくある話です。
そんな人でも実践できる方法があります。それは・・・
メンタリストのDaiGoさんが提案している方法が「とりあえずボックス」を準備するという方法です!やり方はいたって簡単で、
- STEP1大きめの箱を用意する
- STEP2不要なものをとにかく詰め込む
- STEP3箱ごとに見えないところに隠す
確かに、この方法ならシンプルな方法で誰でも実践可能ですよね!
念のためそれぞれの理由とポイントをおさらいしておきましょう
STEP1:大きめの箱を用意する
1つ目のポイントは「思ってるより大きな箱を用意する」ことです。
集中するために必要なもの以外は猫も杓子も「とりあえずボックス」に入れる必要があるからです。
一度自分の部屋の勉強机を思い出してみてください。
思っている以上に周りにモノが多くないですか?しかもいろいろと形も不揃いで嵩張ります。。。
そして自分が思っている以上に重くなります。笑
後ほど箱ごと移動させる必要があるので可能であればキャスター付きの収納ボックスを「とりあえずボックス」にしておくといいでしょう。
STEP2:不要なものをとにかく詰め込む
大きな箱が準備できたら早速今やるべきこと(=勉強・仕事)に関係ないものを片っ端から放り込んで行きましょう!
ここで大事なのは「選択と決断」は出来るだけ行わないことです。
勉強や仕事には基本的にはほとんどのモノが必要ないと思います。
無心になって机の上のモノをとにかく無くすことだけを考えてください。
机の上は片付いたけど本棚には誘惑してくる漫画がいっぱい…という方も多いでしょう。
そんなときは本棚がすべて隠れるくらい大きな布を準備して本棚全体を丸ごと隠してしまいましょう!
「臭いものには蓋」ってわけね。
集中力を高めるためには手段は選ばないのも大事だよ!笑
STEP3:箱ごと見えないところに隠す
最後はモノを入れた箱を自分から見えない場所に移動して隠してしまいましょう。
箱の中にしまっても見えていては意味がありません。
むしろ逆に気になって掘り出してしまう可能性があります。
蓋・キャスター付きの大きめの箱を準備して休憩中にも目に触れることのない場所に移動させてしまいましょう。
家であれば、ベランダもしくは完全に別の部屋に。
職場であれば机の下に隠してしまいましょう。
もはや試験後もそのまま掘り出されないまま終わりそうね…
それはそれでありだと思うよ!笑
ハードで対応可能な方法として「とりあえずボックス」を紹介しましたが、次はソフト面(≒精神論)での克服方法を紹介します。
ソフト面でのセルフ・ハンディキャッピングの克服法は次の3つです。
- 余計なプライド捨てて、言い訳をやめる
- 成功体験を作る・想像する
- 失敗をおそれず周囲に宣言する
それではそれぞれの克服法について見ていきましょう。
ソフト面での克服法①:余計なプライド捨てて、言い訳をやめる
ソフト面での克服法の1つ目は「余計なプライドを捨てて、言い訳をやめる」です。
そもそも「セルフ・ハンディキャッピング」の原因は自尊心と自己防衛です。
将来的に自分のためになる「自尊心や自己防衛」であれば問題ありませんが、いずれも「今」この瞬間だけ自分が傷つかないようするためだけのものであると言えます。
それらは間違いなく余計なプライド以外の何物でもありません。
「セルフ・ハンディキャッピング」が自分の成長を止めるものであるということを理解したこれからは言い訳をやめてしっかりと自分に向き合うようにしましょう。
ソフト面での克服法②:成功体験を作る・想像する
次に紹介するソフト面での克服法は「成功体験を作る・想像する」ということです。
「セルフ・ハンディキャッピング」という行為を取ったにも関わらず成功した時は、自尊心も守られ優越感のような感覚が生まれます。
一時的なメリットしては「成功体験を作る・想像する」ということは精神衛生上良いものになりえます。
一方で、長期目線で自分の人生を考えた場合は「努力しなくても成功した!」という、偶然の結果を当然のように考えてしまうことになりかねないため、大きなマイナス要素になる可能性があります。
仮に成功した場合でも「今回は運が良かっただけ!」ということを理解して次はセルフ・ハンディキャッピングに陥らないよう軌道修正していくようにしましょう。
ソフト面での克服法③:失敗をおそれず周囲に宣言する
最後に紹介するのは「失敗を恐れずに周囲に宣言する」という方法です。
先ほど紹介した主張的セルフ・ハンディキャッピングとは正反対の行動で、いわゆる「有言実行」です。
過去の自分が主張的セルフ・ハンディキャッピングに陥ることが多かったな。。。と思うことが多い人は、この「失敗を恐れずに周囲に宣言する」という方法を実践してみてください。
この方法での成功体験は周囲にも「有言実行」として認められるため、自分自身の精神的な成長にもつながります。
とはいえ、いきなり大きな目標で「有言実行」に移すのではなく、周囲に話すほどではないと思うような小さな目標でも良いので「有言実行」による成功体験の積み上げを意識して行うようにしましょう。
何か目標を設定しクリアしていく姿に自分の周囲に集まる人良い影響を与えてくれる人が集まるようになるなど大きなメリットを得ることが可能になります。
是非、小さな目標から始める「有言実行」を実践してみてください。
繰り返しになりますが、これらソフト面でのセルフ・ハンディキャッピングの克服方法は精神論に偏った部分があります。
そんなこと最初から理解していたら言い訳などしないと思う人もいることでしょう。
それでも自分が陥っている状況を理解し、それらをどうやって克服していくかは結果的には自分の精神面をしっかりとコントロールするのが一番重要になります。
「言い訳してしまう自分を変えたい!」と思っている人はソフト面でも自分にできることから実践してみてください。
まとめ:身近にある不要なものは日常的に片付けておこう!
「セルフ・ハンディキャッピング」とは何か?を理解したうえで自分自身で克服する方法を紹介しました。
今までの人生でもダメだと分かっていても、セルフ・ハンディキャッピングに陥っていた人は多いのではないでしょうか?
それらの原因や行為がいかに非生産的で無意味であるかを改めて理解しておくことで、自分が同じ行動を取りそうになった時に「自制」してくれるはずです。
また、そもそもセルフ・ハンディキャッピングに陥らないように「とりあえずボックス」という方法を紹介しましたが、常に意識しておくことで自分で普段よりも集中力が必要となるタイミングに合わせてスケジューリングすることが可能になります。
自尊心を傷つけないためにセルフ・ハンディキャッピングに落ちってしまっても最終的に「言い訳」してしまった過去の自分を翻って見た時、結果的に「自尊心を傷つける」ということになります。
自分の成長を邪魔する余計なプライドとはお別れするためにも、セルフ・ハンディキャッピングに陥らない方法や克服方法を理解して自分の将来をより豊かなものにしていきましょう!
今回はメンタリストとして多方面で活躍しているDaiGoさんの著書「自分を操る超集中力」を参考にさせていただきました。集中力に関してさらに詳しく知りたい方は是非手に取ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました♪
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