かつては小学生がなりたい仕事ランキングでは「スポーツ選手がダントツのトップ」でした。
ですが、将来スポーツ選手を仕事とする人はごく僅かです。
現実は、ほとんどの人が「サラリーマンになって大手企業に勤める」という目標へと変更してしまいます。
それから時が経ち、、、
「2021年の出来事や将来に関する小学生の意識調査(株式会社ベネッセコーポレーション調べ)」で、小学生がなりたい職業ランキングが発表されました。
その結果はかつてのランキングとは大きく異なり、
「ユーチューバ―が全体で1位にランクイン」するという結果が出ました。
確実に今までとは違う時代が訪れつつある、ということが分かります。
一方、現時点で大学生や大学院生で就活をしている学生に目を向けると、
昔と変わらず企業就活を行っている人がほとんどだと言えます。
特に学歴が高い人ほど、就活で大企業を志望する傾向があります。
その原因は簡単で、現在社会人として働いている人や前述の就活をしている学生の親世代にあります。
親世代のほとんどの人が
「大企業で働くことこそが安定で素晴らしい事だ!」
と教えられてきました。
その結果、彼らに育てられた若者も、昔と少しずつ変わりつつある現代においても
「昔とあまり変わらない道」を歩んでいます。
なりたい職業ランキングの変化意外にも、就活自体にも変化は現れてきています。
オンラインで面接や会社説明会が開催されるなどの変化です。
ですが、最終面接となると特に大企業へ就職する場合は顕著で、
面接を行う側が親世代と同世代であることが多いため、対面での面接が実施されます。
実際のところは「大きな変化はまだ起こっていない」というのが実情です。
つまり、これから数年の間は相当自分で考えて決断しない限り、今まで通りの就活を乗り越える必要があるということです。
企業就活では、自己分析という名の
- これまでの自分の人生を振り返り
- アピールポイントの発見
- 履歴書や面接・グループディスカッションなどでアピール
という、3段階の登竜門が必ず訪れます。
就活の中でよくあるアピールポイントとしては
- 体育会系部活動
- サークル・学生団体のリーダー
- 海外留学・海外インターンシップ
などが就活の中では多くなる傾向にあります。
このなかでも「体育会系の就活」はこれまでの人生の中で大小はあれど、
経験している人が多いため、特に多くの就活生がアピールポイントとして選択します。
体育会系アピールで
かつては長時間労働の激務に耐えうる体力アピールで一本釣り!
をして、就活での選考を勝ち抜くことが出来ました。
ですが、最近では一般的にも知名度があるレベルの体育会系でない限り、「ほぼ100%選考に落ちる」と言っても過言ではありません。
今日はこれまでのように簡単にはいかなくなった「体育会系就活」におけるアピールポイントについて、
直近の8年間連続で大手企業で働く若手でありながら、採用面談を担当している筆者が
「就活性が陥りがちな代表的な失敗パターン3選」と「それらの解決方法」
を紹介したいと思います!
これから就活シーズンが本格化する前に「体育会系の正しい自己分析」を理解して、
ライバルに差をつけましょう!
- 大手企業に就職したい
- 体育会系の正しいアピール方法を知りたい
- 体育会系の陥りがちな失敗を自分の就活に活かしたい
就活で体育会系が陥りがちな失敗3選
「就活性が陥りがちな代表的な失敗3選」は次の通りです。
- 体力自慢
- 精神力・根性自慢
- リーダーシップ自慢
正直、上の3つの項目をを見て誰もが思うのが
「体育会系の就活なら問題ないんじゃないの?」
ということではないでしょうか?
実際、この3つの項目自体が悪いわけではなく伝え方に問題がある場合がほとんどです。
では、それぞれの失敗について「どういう理由で選考落ちするのか」を説明していきたいと思います。
自分の道を行くのも悪くないけど、参考までに目を通してみてね!
体育会系就活の失敗①:体力自慢
まず初めに紹介する失敗は「体力自慢」です。
これについては、そもそも論として
「体育会系=体力自慢」というのは当然の事実です。
履歴書に体育会系の部活動を書いているにも関わらず
「体力はありません。。。」という人はまずいません。。。
逆も然りで、「体育会系出身で体力に自信があります!」と言われても、
面接官からしても当然のことなので聞くまでもありません。
むしろ、「体力以外で他に何か自分をアピールできることは無いの?」
という風に思われてしまい、逆にマイナスの印象を与えることにもなりかねません。
まずは「体力自慢はアピールになっていないという事実」に気付きましょう!
また、1番のアピールポイントとして「体力自慢」を持ってきた場合、
さらに上を行くライバルが現れたときに、絶対に選考で勝ち残ることは不可能です。
今、体育会系アピールで就活を考えている人は「体力自慢」は絶対に行わないようにしましょう。
では、どういう観点で体力自慢をアピールすると良いか?については、
こちらの記事で紹介しているので参考にしてみてください!
「記事リンク」
体育会系就活の失敗②:精神力・根性自慢
次に紹介する失敗は「精神力・根性自慢」です。
自分には厳しい部活動の中で鍛えられてきた
「誰にも負けない精神力と根性がある」と言う風に話す就活生はとても多くいます。
面接の担当者は今まで数多くの就活生を見てきています。
そして、実際に内定を出した人の中で、「体育会系以外でも強い精神力と根性がある」人材はたくさんいます。
また、最近では「働き方改革」という時代の流れもあり、
「精神力・根性」で我慢に我慢を重ね、無理をする人材であることは、
「時代に逆行する危険な人材」である可能性も潜んでいます。
企業がこれからの時代にあう・必要な人材を採用しよう!としている中で、
悪い意味で異質な存在となることは避けましょう。
「体育会系=精神力・根性がある」というアピールは
現代の就活では逆効果となることもあるので、言葉選びを慎重に行う必要があります。
精神面をアピールする方法はこちらの記事で紹介しているので、参考にして下さい、か
「記事リンク」
体育会系就活の失敗③:リーダーシップ自慢
3つ目に紹介する失敗は「リーダーシップ自慢」です。
体育会系の部活に所属していた人の中でも、一番のアピールポイントになると考えるものがあります。
それは部活動での「キャプテン」という、リーダーシップが求められる立場の経験です。
大きな組織において「リーダーシップがある」ということは、
どのような職種においても求められるキャラクターです。
そのため、アピールするキャラクターとしては正解です。
ここで問題となる可能性があるのは「中途半端なリーダーシップとなっていないか?」と言うことです。
「中途半端なリーダーシップ」となる可能性があるのは次のパターンです。
- キャプテンではなく副キャプテンだった
- 個人競技の部活でリーダーシップを発揮する場面があまりなかった
と言うパターンです。
実際に部活動で「キャプテンでは無く副キャプテンだった」という人は沢山いると思います。
自身の経験に基づいて話す副キャプテンを経験した話は熱量があり、伝え方を工夫することで十分面接官に伝える方が可能になります。
ですが、実際の就活の場面に行くと「副キャプテン経験者」が湧いて出たように多くなるという傾向にあります。
その理由は「実際には経験していないのにアピールポイントが欲しくて経験した事にしているから」です。
キャプテンという立場は、実際に経験していない人にとっては簡単に語ることは出来ません。
ですが、副キャプテンという立場は実際は経験していなくても
「自分の経験のように語りやすい」と考える人が多くなります。
就活生にとっては
「キャプテン=リーダーシップ」≒「副キャプテン=リーダーシップ」
と言う認識でいます。
ですが、それらは実際に経験していないが故に表面的な内容であることが殆どで、結果として「中途半端なリーダーシップをアピール」してしまうことに繋がります。
実際、就活では面接官側も「副キャプテンアピールに対しては少し引いた立場で聞いているということも多々」あります。
アピールポイントとなっているのかを改めて確認することと、
そもそも事実と異なる場合は仮に内定が出ても信頼を損なう、場合によっては内定取消しになるため、自分の実際の経歴でアピールするようにしましょう。
リーダーシップのアピール方法はこちらの記事で詳しく書いています。
参考にしてみてください!
「記事リンク」
体育会系が就活するなら、無料で相談できる3000名以上の体育会の就職を支援|【アスリートエージェント】がおすすめです!
体育会系就活で失敗する人の共通点
ここまで紹介した3つの失敗をすべてを否定しているわけではありません。
これら3つの失敗にいは就活に向きのアピール方法ではない、共通点があります。
それは次の3つです。
- ただの自慢話になっている
- ありきたりでオリジナリティが無い
- 実際は中途半端なことが多い
いずれの共通点も「自分は大丈夫だろう」と思っている人が多いですが、
実際にいざ就活が始まると、就活生の多くがこれらの失敗に陥ってしまいます。
「就職活動は自慢話や自分の経験した良いことを話す場」と思っている人が多いのではないでしょうか?
それらは半分正解で、半分間違いです。
自分のことをそのまま話すのではなく、
「自分の強みがいかに志望企業に必要かを志望企業に伝える場」です。
自分の経歴が一般的に見ていかに輝かしいものであっても、
自慢話に終始するのではなく、
「いかに企業が必要としている能力を持っているか」
と言う観点で話すようにしましょう!
「いかに企業が必要としているか」と言う部分に対しては、
ありきたりな当たり障りのない言葉で自身の経験を話すのではなく小さなことであっても、
「その経験がどのように今の自分の成長に繋がっていて、志望企業の組織に求められているものか」という点に結び付けることを意識しましょう。
また、仮に自分が主務やマネージャーなどの役割を経験していた場合で、
「自分では中途半端な役割だ」と思っている場合であっても、大きな組織には多様な人材が必要です。
キャプテンのようなキャラクターばかりが集まってしまっては組織として成立しません。
つまり、実際は部活動での役割が「主務」であった場合でも、リーダーシップをアピールするために副キャプテンと偽るのではなく、
実際経験した役割で自分の経験を深堀りすることで、志望企業へのアピールポイントへと結び付けましょう。
参考:筆者の経験談と面接の対応
ここで、参考に筆者自身の経験談を参考に一つ話します。
筆者が就活を通して、自身のリーダーシップについて話したときについてです。
筆者がキャプテンになったのは大学2年生の時でした。
シーズン当初は当時大学2年生だったこともあり、副キャプテンとしてスタートしました。
ですが、シーズン開始後すぐに、一つ上の学年だったキャプテンが怪我をしてしまいます。
手術を要する怪我で1年間プレーすることが出来なくなりました。
結果、筆者が繰り上げでキャプテンに就任することとなりました。
ここまでを聞くと「消去法・受け身でキャプテンになったような印象」を与えてしまきそうですが、筆者の場合は
- キャプテンとして部を纏めていく上での問題点
- 組織にとって必要なもの
を考え、改めて見直すことをしました。
部活動の中で自分にとっての問題点は
「部員の大半が自分より年上であること」でした。
急に就任したため仕方ないとはいえ、大半が年上で構成されている組織でリーダーシップを発揮するのは簡単なことではありません。
また、キャプテンという立場上、チームの方針を示す必要がありますが、
年上に対して自分の方針を示すことも簡単ではありません。
一方で、そのような状況は大企業の中では、例え若手であっても求めまれる能力だと言えます。
つまり、そういう経験を学生時代している自分はそこが強みであり、アピール出来ると思いました。
実際に面談時にアピールした方法は
「年上が大半を占める環境でリーダーシップを発揮した」ではなく、
そういう風に出来るまでに至った過程をメインに話すことで、
「問題解決に向けて思考する力」と「意思を正しく伝達する力」を見直すことで、
自身の持つ柔軟なリーダーシップについてアピールすることが出来ました。
面接で話したこれらの内容は今、仕事をする上でも実際大いに役立っています。
面接ではただ、自分が経験したことの結果を話すだけでなく、
- その結果に至るプロセス
- 自分自身で考えたアプローチ
がいかに志望企業にとって有益か。という視点で自己分析を進めて行きましょう!
まとめ:就活では結果に至るプロセスとアプローチを伝えた方が良い!
今日は体育会系が就活の際に陥りやすい失敗について紹介しました。
今日は失敗事例を紹介しましたが、
体育会系をアピールすると言うことは決して悪いことではありません。
むしろ、一般的に多くの人に好感を持ってもらえる特徴であると言えます。
問題となる可能性があるのは「アピールする内容とその方法」です。
「就活を通じて企業が求めていることは何か?」
と言うことを考えた上で自分の強みが活きる部分について戦略を練る必要があります。
答えば1通りではなく、1人1人別の答えがあります。
それは就活をすることでも分かりますが、企業が求める人材も同じ人材ばかりではありません。
一つの組織を形成するには「必ずバラエティーに富んだ人材」が求められます。
自分の過去の経験を「いかにオリジナリティをもって深堀りすることが出来るか」ということについて、今日紹介した失敗例を参考に少しでも志望企業に就職できるよう取り組んでみてはいかがでしょうか?
今日、この記事を読んでいるように就活をするには
「多くの人の経験談」を収集するのことも、自分の人生で遠回りをしない大切な方法です。
学業が忙しい中で行う就活で少しでも時間を無駄にしないように、利用できるものは利用しましょう!
おすすめの就活支援をしている会社はこちらです。
- 就活サポートをしているおすすめの会社
- 【アスリートエージェント】
:体育会系ならではの情報を提供し、3,000人以上のアスリートの就活・転職支援
【キャリアスタート】
:学歴フィルターなしで就活支援を行なっている会社
【就活ノート】
:就職活動中の就活生がつくるリアルな就活情報・選考レポート
いずれのサービスも無料で受けることができるので、先ずは行動してみるのも良いでしょう。
自分だけで考えいても、結果的に時間だけがかかって何も成果はなかったと言うこともあります。
有限な資産である時間を大切に自分の未来を切り開いて行きましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました♪
コメント